PARC TOP社会を知る学校14.連帯のための哲学─生きる場のことばと実践から

14.連帯のための哲学
  ─生きる場のことばと実践から

経済のグローバリゼーションが生活の隅々にまで浸み渡り、社会の制度疲労や雇用不安、生きづらさが蔓延する現在。あなたは何のために、どんなふうに日常を生きていますか――? 人とつながり、何かをやってみたいとしても、あるいはそれを拒絶したとしても、私たちは人とのかかわりを完全に断つことはできません。そして、あなたがもし社会をよりよくする主体になりたいと思っていたとしたら・・・・・・いかに生きるか、いかに連帯するか、頭の中を白紙に戻して、一から考えてみませんか? このクラスでは、多岐にわたる分野の講師陣が、いまの思想・言論・政治・社会状況をふまえた上で、現代社会における連帯の可能性をタテヨコナナメ・ディープに語ります。

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講座の内容
・2009年6月〜2010年2月
・基本的に隔週月曜日 19:00〜21:00
・全13回/定員30人
・受講料32,000円
・コーディネーター:大岡 淳(演出家/批評家/パフォーマー)
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日程

6月1日

 オリエンテーション
 わたしたちはどこに立っているのか

■大岡 淳(演出家/批評家/パフォーマー)
人を助けようとすると「これは偽善ではないか」という疑いが生じたり、人から助けられそうになると「他人に頼らなくてもやっていける」という反発が生じたり、人間とは厄介な生き物ですが、それでも現に助け合いながら生きている。この講座を通して、理想的な助け合いのかたちを見つけてみたいと思っています。


■菅 孝行(評論家)

世界を変えるために連帯は不可避、しかし、多重的分断の下で連帯は不可能、この致 命的なディレンマに挑む道筋をつけたい。特殊主義の不寛容と普遍主義の空疎さは今に始まったことではない。希望同様絶望も虚妄。

6月15日
それでもなお、政治に求めるべきこと ―新自由主義の克服
■田中宏和(「世に倦む日日」ブログ主宰者)

5年前から「世に倦む日日」というブログで新自由主義批判の言論を続けています。今回は、80年代以降の日本の思想動向を「脱構築と新自由主義の癒着」の観点から考えます。

6月29日
わたしとフェミニズムのあいだ
■松本麻里(ものかき/アクティヴィスト/雑誌『VOL』編集委員)

生きることや、人とのつながりがむずかしい今だからこそ、フェミニズムを学問の言葉におしこめず、生きることそのものとして作りかえてみましょう。戦後すぐの女性たちの実践や、海外に無数に存在する反グリーバリゼーションの中でのとりくみ(cfセーファースペース、育児コレクティブ)など世界はフェミニズムからの贈り物であふれています。

7月27日
他人を助けたくてしようがないという
症候群
■小池龍之介(僧侶)

自分が満たされず不幸な人が 、「自己実現」のためにカウンセラーや精神科医になりたがったり、ボランティ アに夢中になることの精神的背景を分析しながら、そういった自我のもがきを脱 して「慈悲」に近づく道行きを示せれば、と思います。

※会場はPARCではなく内神田集会室となります。

9月14日
フツーにたくましく生きる―リバタリアニズムからの視点
■藤森かよこ(桃山学院大学国際教養学部教授)

世界基準からすれば、多くの日本人は「お人好し」です。本講義では、日本人が、もっと堂々と強靭に真に利己的に「お人好し」に生きるための(政治)哲学的土台を提示します。

9月28日
天皇と民主主義をめぐって
■鈴木邦男(一水会最高顧問)

天皇制と民主主義は両立するのか。天皇制は民主主義の例外か。民主主義の欠陥を補うものか。あるいは、完全な民主主義実現のためには廃止すべきものか。天皇制を「休む」という選択肢を含めて危ないテーマについて考えてみる。

10月26日
地方を殺すな!
■鈴木宗男(新党大地代表)

構造改革の名の下に、地方の切り捨てが進行しています。よりいっそうの都市化を進めるより他に、現在の日本社会が選択できる答えは見つからないのでしょうか? 地方社会が連帯して新しい日本を作り出す可能性について、お話をうかがいます。

11月9日
仕事・家族・教育の循環をいかにして再構築するか
■本田由紀(東京大学大学院教育学研究科教授)

日本は今、高度成長期に形成された仕事・家族・教育の循環関係が破綻を迎え、各層間の分断が顕わになっています。この講義では、その現状と可能な対策について考えます。

11月30日
路上はわたしたちのものである
―抵抗の思想
■松本 哉(素人の乱5号店)

いまの大量生産・大量消費社会などは蹴散らして、公的なリサイクル事業なんかも含め、「物を大切にする」という、真っ当な世の中にしてしまおう!

12月14日
胃袋の連帯は可能か
―農の現場から
■菅野芳秀(農民/アジア農民交流センター共同代表/レインボープラン推進協議会委員)

米の生産費は1俵(60kg)あたり16,412円(平成19年産・農水省発表)。それを農家はJAに12,000円前後で売らざるを得ない。絶望的な低価格、日本農業の崩壊。この危機をともに考える。

1月25日
生きること・死ぬこと・死なないこと
■立岩真也(立命館大学大学院先端総合学術研究科教授)

上掲のタイトルをもらいました。そういう話をしようか、あるいは―つながっていますが─「お金」の話をしようか、これから考えてみます。

2月8日
生存の彼方へ
―生活=運動=創造は「生きたまま"死ぬ"権利」の実力行使だ
■廣瀬 純(龍谷大学経営学部フランス語専任講師)

運動の主体とは誰か。労働が生活の中に組み込まれた現在、社会運動そのもののありようが問われています。幻想を捨て価値をひっくり返し、クリエイティブに生きるための試みをお話しいただきます。

2月(日程調整中)
新しい社会のためのレッスン
―世代間対立と連帯
■北田暁大(東京大学大学院情報学環准教授)

さまざまな対立と分断を超えて、人がつながることができる素地を社会の中でどのように設計していけばよいのか、またそのためにはどのような意識・制度・文化が必要なのか、じっくりとお話しいただきます。

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