PARC TOP社会を知る学校 19.短期集中講座 ドキュメンタリー映像で見る「移民」の100年

19.短期集中講座 ドキュメンタリー映像で見る「移民」の100年

今からちょうど100年前の1908年6月、日本からの移民船がブラジル・サントス港に入港しました。ブラジル移民の始まりです。その前後から数十年間で、キューバやペルー、ボリビア、パラグアイ、アルゼンチンなど中南米へと推計30万人もの移民が海を渡りました。日本が近代化に突き進んだ100年は、受け入れ・送り出し双方の国家の思惑や都合で多くの人びとが移動した100年でもあります。

このクラスでは、ドキュメンター映像を通して移民一人ひとりの人生をたどることで、「国境」を越えた民衆史のありかを探ります。映像作品を観た後には監督によるトークを聞き、さらに受講生同士で議論を行ないます。すでに移民の受け入れ国となっている日本社会に生きる私たちにとっての「国家」「民族」「アイデンティティ」とは何かを考えます。

講座の内容
・2008年8月30日(土)、9月6日(土)、7日(日)、13日(土)〜14日(日)1泊2日
当初より日程が上記に変更となりました。
・全4回/定員30人
・受講料12,000 円 ※短期集中講座につき入会金は不要
(参考)『オルタ』2008年1月号 特集「ブラジル移民100年―デカセギ20年」

日程

8/23 9/6 13:00-17:00

ブラジル移民・究極のホームレス
ドキュメンタリー映画『郷愁は夢のなかで』
監督トーク:岡村 淳(映像記録作家/ 在ブラジル)

ひとりひとりの移民の人生が、ステレオタイプの移民像を突き崩してくれます。アマゾン源流の田舎町で、祖国にも肉親にも絶望して社会との接触を絶ちながら、ひたすら自分バージョンの「浦島太郎」を作り続けた老日本人の心象を垣間見ましょう。

映画:『郷愁は夢のなかで』
1998年初版制作・2001年改定版制
作/155分/ 制作・構成・撮影・編集:岡村淳

8/30 13:00-16:30

沖縄からキューバへと渡った人びと ドキュメンタリー映画 『サルサとチャンプルー Cuba/Okinawa』 監督トーク:波多野哲朗(映像評論家/ 映像作家)

「周縁的世界」を研究テーマにかかげ、実生活ではしばしば学生たちとともにカメラを持って世界の「周縁」を旅行する。この映画も、そうした旅から生まれた。辺境から辺境へと移り住んで、歴史の表面にはけっして登場することのなかった人びとについて語ろうと思う。その一例として、ここでは日系キューバ移民をとりあげる。かれらのアイデンティティとは何だろうか、と問う。

映画:『サルサとチャンプルー Cuba/Okinawa』
2007年制作/100分/
監督: 波多野哲朗

9/6 9/7

神奈川県横浜市を訪ねる
民衆史としての「移民」の歴史をたどる移民資料館へのミニ・ツアー&出張上映会!
案内人◆岡村 淳

「みなとみらい」駅のすぐ近く、横浜港に面した新港地区にある「海外移住資料館」(JICA 横浜が運営)を訪問します。ここには日本人の海外移住の歴史や、移住者とその子孫である日系人についての膨大な文献、映像資料、日用品、移住先国で使った農機具や漁具などが所蔵されています。ブラジル移民100 年を祝う展示・イベントが多数企画されていますがこのミニ・ツアーでは数々の資料や映像を見学すると同時に、国家による「語り」の限界とは何か、どのような視点が欠けているのかを皆で確かめます。その後に、ドキュメンタリー映像を観てさらに議論を深めます。

9/13-14(1泊2日)

伊豆大島を訪ねる
合宿上映会:アマゾン奥地で消えた男を追って
案内人◆岡村 淳

1986年、アマゾン奥地でひとりの日本人が消息を絶ちました。日本人移民の無縁仏を供養した果ての、覚悟の入水自殺ともいわれています。その人物・藤川辰雄さんが私費を投じて建立した伊豆大島富士見観音堂で、藤川さんの足跡とブラジル移民100年の埋もれた伏流を11年をかけて記録した5時間16分の『アマゾンの読経』を鑑賞します。緑豊かな島を散策をした後、のんびりと温泉につかり、ブラジル風バーベキューをほおばりながらの合宿です。

映画『アマゾンの読経』
2004 年制作/315 分(全三部)/
制作・構成・撮影・編集:岡村淳

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