本映画祭について

21世紀中ごろには、飲料水は同じ量の石油よりもその値段が高くなる可能性があると言われているのをご存知ですか?その真偽はともかく、地球上にある水のうち、淡水は2.5%、その2/3は凍っており、残りである約0.8%が地表水と地下水であります。このように人類が利用できる水資源は限られた貴重なものである一方、人類はますます多くの水を使用するようになってきていることは疑いようがない事実です。

photoアフリカでは生きていくために、水を、それも汚れた泥水を汲みに行くことに、1日に数時間、場合によっては10時間近く費やす子どもと女性が…
南米では民営化された巨大な浄水場の隣に住みながらも水道料金を払えないため、遠くまで濁った水を汲みに行き病気で死んでいく子どもたちが…
超大国アメリカですら水道を利用できない貧困層が…
世界各地で水から「見放された」人たちが存在しています。

国境を越えて流れる河を巡って国家が対立をし、地域住民が水の利用権を巡って衝突をし、スラム街では水を待つ列の順番を争い殺人までもが起きています。

豊富な雨に恵まれた日本はこうしたことと無縁の国のように感じますが、我々日本人が大量に輸入する農産品などを作るためには、大量の水が必要です。そうした意味では日本は水を大量に輸入しなくてはならない「水不足国家」であるとも言えます。

また、3月11日に起こった東日本大震災による福島第一原発事故の際、放射性汚染物質が河川・海に流されるという事態も生じ、水を使って農業を営む農民や、海で漁をする漁民の生計にも甚大な被害が生じています。一か所での汚染が全ての人々が利用する水に広がっていく怖さを我々は思い知りました。

こうした「水」にまつわる映像は、ドキュメンタリーを中心に各国で制作されています。その中から優れた作品を日本で紹介し、皆様と一緒に水を通して、環境を、経済を、貧困を、政治を、人類の未来を考えていきたいとの思いからこの映画祭は企画されました。
是非、様々な映像を通じて、「水」にまつわる問題を知りたい、考えたい、という方々のご来場、ご参加をお待ちしております。

主催:国際水映画祭実行委員会

特定非営利活動法人アジア太平洋資料センター(PARC)/特定非営利活動法人メコン・ウォッチ/国際有機農業映画祭運営委員会

後援:国際連合大学(UNU)

協力:有限会社アップリンク/ラテン・ビート映画祭